2019年08月06日更新
加熱式タバコのにおいってどうなの?アイコス・グロー・プルームテックを徹底比較!
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加熱式タバコは、フィリップ・モリス社のiQOS(アイコス)、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン社のglo(グロー)、日本たばこ産業社(JT)のPloom(プルーム)シリーズを代表に、各社から数多くの商品が発売されています。加熱式タバコは、葉巻きタバコよりも煙が出ないので、匂いも有害物質も大幅にカットされているとされています。今回は、この3社の代表的な商品を比較し、それぞれのタバコの匂いについて徹底比較してみたいと思います。
目次
タバコってなんで臭いの?
タバコが臭いのはなぜか、それはタバコの煙に含まれる化学物質が関係しています。タバコの煙には、アンモニアや硫化水素など、誰もが知っている刺激臭成分が入っています。また、聞き慣れない物質ではありますが、アセトアルデヒドやビニルピリジンといった物質も含まれており、これらの化学物質が煙に溶け込むことによって、不快感を伴う独特のタバコ臭になってしまうのです。
しかし、これらのタバコ臭は、タバコの葉を燃やし、煙が出ることによって発生するものです。そもそもの煙が出なければこのような匂い物質は少なくすることができます。そうしたことを目的に昨今開発されているのが、タバコの葉を燃やさずに加熱することで、水蒸気を発生させるタバコなのです。これらのことを加熱式タバコといったりします。
まずは、「紙巻きタバコ」の匂い
今回は、加熱式タバコと比較する際に紙巻きタバコの代表として、メビウス(6mg)を用意してみました。箱を開けた時のタバコの葉の匂い。これは紙巻きタバコならではですね。この時点では、もちろん不快な匂いはしません。先ほどお伝えした通り、不快な匂いの元は煙です。
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火をつけて吸ってみます。タバコらしい苦味のある味わいや、香りが口の中に広がりますね。少し吸い進めてみると、煙の匂いの中に少し鼻をつくような匂いを感じます。言葉に表現するのは難しいですが、この苦味と酸味の混ざったような匂いが、タバコの臭さの原因ですね。近くに吸っている人がいれば、確実に、「あ、タバコを吸ってるな」ということがわかるほど、タバコの煙というのは独特な匂いです。
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この匂いは吸っている人は慣れてしまっているかもしれませんが、喫煙しない人にとっては不快感を感じる方も多くいます。中には、気分が悪くなったり咳き込んだりしてしまう方もいるでしょう。喘息を持っている方には、こうしたタバコの煙も避けたいと思っているはずです。
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吸った後の匂いですが、部屋の中にはもちろん匂いは残っていますし、別の場所で吸っていても、周りの人からは吸ってきたでしょ?とわかるほど、服や髪や手に匂いは残っています。
独特の加熱臭(焼き芋臭?ポップコーン臭?)が気になる「アイコス」
アイコスは、紙巻きタバコに比べて匂いは少ないものの、独特の匂いが出る加熱式タバコとして知られています。その表現は様々あるようで、ある人に言わせれば、「焼き芋臭」、また別の人に聞けば「ポップコーン臭」など、食べ物の匂いに例える方が多いのは面白いですね。
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では早速吸ってみます。ちなみに、今回は「ミント」を試してみました。ヒートスティックをセットし、加熱ボタンを押します。そうすると、早くもほのかにアイコス臭を感じますね。アイコスはタバコの葉にコーティングされたグリセリンが加熱されることによって水蒸気が放出されます。この水蒸気に、いわゆるアイコス臭が含まれているのでしょうか。
この独特の匂い、気になる人もいれば、気にならない人もいるようです。周りの友人からは、紙巻きタバコは大丈夫だけど、アイコスの匂いはダメという声を聞いたことがあります。
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吸った後の匂いはどうかというと、正直、部屋の中にはほのかにアイコス臭が残っています。しかし、服や手にはほとんど匂いはついていなかったです。やはり、加熱式というだけでここまで紙巻きタバコと違うんですね。吸い心地は、加熱式タバコの中では紙巻きタバコに近い感覚があると思います。「吸った感を感じたい。でも紙巻きタバコほど匂いがつくのは嫌。」そんな人にアイコスは向いています。そのかわり独特の“アイコス臭”については、賛否が分かれるところではあるので、これを許容できるかどうかも大事かもしれません。
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アイコスとプルームテックの間に位置するグローのニオイ
グローも吸ってみましょう。ちなみにグローは、アイコスやプルームSと同じく高温加熱方式です。
最初の感想としては、アイコスよりも独特の匂いはない。それでも、ほのかにタバコを吸っている感覚を得られる喫煙感があります。やはり、加熱式タバコは匂いがよく抑えられていますね。
周りの家族にも意見を聞いてみました。
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周りの家族にも意見を聞いてみました。
「アイコスよりは気にならない。でもよーく匂いを嗅げば、あ、吸ってるかもと思う」とのこと。このあたりの感覚は、吸っている側と同じようですね。アイコスと、プルームテックの中間という位置付けは、あながち間違っていなそうです。
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匂いの少なさとしては圧倒的なプルームテック
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プルームテックはタバコ葉を直接加熱しない、カプセル方式です。30℃という低温加熱方式が実現されているため、タバコの匂いも大きく軽減されています。
実際吸ってみると、アイコスやグローと比べてその匂いの差は歴然でした。
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非喫煙者との飲み会で聞いてみましたが、紙巻きたばこのような不快な匂いはもちろんなく、アイコスのような独特の香りもしていないようです。また、プルームシリーズは、プルーム・プラスやプルームSもありますが、その中でもかなりの匂い軽減効果が感じられます。
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プルームテック・プラスの匂いもほとんど気にはならない
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プルームテック・プラスは、プルームテックよりも加熱温度を10℃高くすることで、喫煙した時のキック感を出しています。低温加熱式のタバコの中で、いかにタバコらしさを出すか、そこにこだわった結果なのかなと思います。
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実際に吸ってみると、プルームテックとは明らかに違う口当たり。紙巻きタバコの吸い心地に近づいた気がします。
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問題の匂いはというと、プルームテックと同じくほとんど気になりません。これは周囲の人も同じ感想を持ったよう。家族の意見も聞いてみましたが、「プルームテックの時と同じレベル」とのことでした。
吸ってる側からすると、吸い応えはかなり感じられますので、匂いが気になる人で、タバコ感を味わいたい人にはおすすめです。
プルームSは高温加熱式だけあって、ほのかに匂いを感じる
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最後はプルームSです。プルームシリーズの中で唯一の高温加熱式ですので、他の2製品との違いが気になるところです。
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ちなみに、プルームSの加熱温度は約200℃。アイコスの300℃、グローの240℃と比べると低めの設定なっています。実はこの温度が重要でした。
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実際吸ってみると、アイコスやグローのような匂いは感じられません。しかし、プルームテックやプルームテック・プラスよりも確実にタバコとしての感覚を味わえます。このバランスは絶妙ですね。愛煙家の方にとって、加熱式タバコの世界に入ってくるための役割としてもピッタリだと思いました。
まとめ:吸いごたえを選ぶか、匂いの少なさを選ぶか!?それはあなた次第!
今回は、加熱式タバコの代表商品である、アイコス、グロー、プルームシリーズについて比較してきました。匂いって自分の感覚と周りの人の感覚は違うことが多いので、気になりますよね。実際に計5製品をを比較してみました。もちろん、紙巻きタバコと比べたら、加熱式タバコの匂いは大幅に減少していますが、高温加熱方式か低音加熱方式かの差は大きいですね。高温ほどタバコ感が強く、匂いも強い。低音ほどタバコ感が弱く、匂いもない。このような関係を覚えておいていただけると、槓子式タバコの選び方の際に参考にしていただけるのではないかと思います。
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ガジェットレビュー編集部
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